オススメの本:自分に優しくあるために。

今回は、私がお勧めする本について。


白血病治療のための本というのではなく、病気になった自分と向き合い、自分により優しく、より丁寧に生活していくために役に立った本の紹介になります。

私は治療中、「白血病」についてはネットでどんな病気か調べ、医師から知らない言葉が出るたびに、その言葉を検索することで理解を深めましたが、白血病についての本を読むことはしませんでした。それこそ、以前の記事(下記リンク参照)で紹介した絵本を子供と一緒に読んだくらいです。

その代わり、私が知りたかった情報は、自分の食生活や生活環境の改善方法、心との向き合い方、自己受容の仕方などでした。ただ、治療中は時間が有り余るほどあるようでいて、実は目に見えない体の中では、全身の細胞がフル活動しているわけで、正直すごく疲れやすいです。頭を使うのも、目を使うのもすぐに疲れてしまうので、思ってた以上に本が読めなかった、というのが現状でした。

時間がなかったと言いつつ、ネットで、「甘さ控えめデザートレシピ」や「簡単ワンピースの作り方」などを何時間も検索する時間があったので、実はしっかり時間はあったのかもしれません。本を読む気力がなかっただけなのかもしれません。あ、でも結局のところ、私にとって簡単に作れるワンピースはなく、ひたすら検索を続けたツリーハウスが建つことも、レシピ検索をした手打ちそばが食卓に並ぶこともありませんでした。(このリスト、永遠に続きます。)甘さ控えめ(気味)デザートはしっかり作りましたが。


チームになって本を読む


話を「本」に戻します。癌の告知は、私のように家族旅行中に起きることはなくても、或る日突然受けることが実は大半なのではないかと思います。その中で、急に食生活の改善や生活改善などと言われても、話が大きすぎて、「それら全てを勉強しなければ!」と思うだけで疲れてしまうかもしれません。私も、「急性」とついた癌の告知を受け、知りたい情報量と自分の時間量が合わずに、それを思うだけでストレスになるところでした。 そこで、私がとった作戦は役割分断です。私は自分の心と向き合うことにフォーカスする。食事療法やサプリメントなどの情報は夫に任せ、それに関する本を読み、ネットで調べてもらう。自分でハーブを育て、症状に応じたティンクチャーやハーブティーを作っている友人に自然療法に関しては任せる、など。要は、私の家族や友達を巻き込んだ治療チームの誰かが、知りたい情報を知っているという状況を作ってみたわけです。

私にとって、「お願いできることはお願いする」という当たり前のことが、今まで決して簡単なことでではありませんでした。自分でなんでもやったほうが結果的には早いし、簡単だと思っていたし、「自立した人間でいたい=人に頼らない」という本来イコールで繋がらないことを、意固地に持ち続けていました。でも、私の治療がスムーズに進んだのは、この今までのこだわりを捨て、周りの家族や友人とチームになったこと、そのことで私は自分の身体の変化や、心の声を感じることに集中できたからだと思います。

と言うわけで、下記に紹介する本は、私が担当した分野、私が最も必要とした情報、「自分の生活、ひいては人生をよりよくする」「自分自身にもっと優しく生きる」ために役に立った本の紹介です。

がんが自然に治る生き方

ケリー・ターナー著

この本は、ターナー博士が癌が劇的に寛解した1000件以上の症例報告と、世界中の奇跡的な生還を遂げた患者のインタビューをもとにまとめた、彼らが共通して実践していた9つの行いについてまとめたものです。下記の目次をみるとその9つが何かすぐに分かってしまうのですが、どの章も実際の体験記と、そこから導き出された「身体を根本から変える」方法が書いてあります。

全ての話が事例に基づいているため、納得しやすいと同時に、自分でも試しやすいというところが何よりもよかったです。つまるところ、生活習慣や、世の中の見方をほんの少し変えるだけで、私たちの身体の反応やコトの流れが大きく変わるということなのだと思います。



各章の最後に「実践ステップ」として、自分と自分の生活に向き合うワークがついているのが、なおさら自分ごととして落としやすくなっています。 (折り目つけすぎだし。笑)


急性骨髄性白血病という病気は、腫瘍のできる他のタイプとは違うタイプの癌で、発見された時には血液を通して全身に癌細胞が広がっている病気です。発見された時にステージいくつという分類はなくても、急性ということで進行がとても早い癌でもあります。なので、これをしたことで、このように自分の魂と向き合うことで、悪性腫瘍が小さくなるということではないのですが、この本で紹介されていた9つの習慣が私の免疫を高め、私のバランスを整え、心を軽くしてくれたのは間違いないと思います。私はそう信じています。この本には希望が溢れていて、情報を得るための本としてだけでなく、本を通して大きく深呼吸できるような、どこか肩の力を抜く手伝いとなるような、癌でない人にとっても学ぶこと、感じることの多い本だと思います。

周りの人とチームになったことが、私の治療をスムーズに行えたことの秘訣だったと上に書きましたが、この本にも「周囲の人の支えを受け入れる」という章があります。その中で私大好きな部分を紹介します。

マオリの社会では、健康をこう定義しています。家族みんなが元気にしていること。その人が地域にきちんと貢献していること。お年寄りが尊敬されていて、子供達も幸せで心が安定していること。こんな状態があってこそ健康だといえるのです。

単純な私はこれを知るだけで、なんだか自然と笑みがこぼれ、より健康になったような気分にすらなってしまうのです。

ホーミタクヤセン インディアンの癒しの言葉

マリリン・ヤングバード語り

大切な友人が日本から送ってくれたこの本。アメリカ先住民が治療にも用いる「癒しの言葉」が書いてあるのですが、本当にこの本には癒されました。病気の有無にかかわらず、世界中の全ての人に贈りたいと思うほどの本でした。

特に第1章の「全身に感謝の祈り」の章では、自分が地球という暖かいおばあちゃんに愛され守られていること、その上で、深呼吸をしながら、自分の体の一つ一つに、臓器の一つ一つに意識を動かし、愛し、感謝をしていきます。

病院のベットで声に出しながらこの本を読み、ゆっくり丁寧に自分と向き合い、大きなエネジーを感じながら、自然に涙がこぼれ、胸がいっぱいになったものです。

自分を愛し、優しくいられるように。自分はそのままで完璧で、常にしっかり守られている。それらは私にとって、治療の言葉でるあったと同時に、これから先の自分のあり方を考えさせてくれる暖かいメッセージでした。

自分を愛し そして信じること以上に あなたを癒せる方法もなければ 人もいないのです

自分にありがとう。みんなにありがとう。


アメリカに住んでいる方にさらにオススメの本

下記の本は、日本語に翻訳されてなかったのですが、とても役に立った本だったのでついでにご紹介します。アメリカに住んで癌の治療を受けている方や、サポートしている方の参考になれば。また、日本にも同じコンセプトで書かれた本があると思うので、「こういうタイプの本が役に立った!」という参考になればという願いを込めて記載します。

Cancer-Fighting Kitchen

by Rebecca Katz with Mat Edelson

癌治療中の人のための料理本なのですが、吐き気、白血球減少など、副作用に応じてオススメの料理とそのレシピの紹介があるのが分かりやすかったですし、料理を作ってくれた家族が大変参考になったとのことでした。

The Metabolic Approach to Cancer

Dr. Nasha Winters & Jess Higgins Kelly

夫のお勧めする、代謝の観点から癌の克服や体質改善について書かれた本。食べ物、添加物、環境や生活習慣がどんな影響をどのように身体に与えるのかが書いてあります。そして、その影響物が毒素として働いている場合の対処法が続きます。ストイックな食事療法なども書いてありますが、これらの情報の中から、自分にあった、自分にできる改善方法を見つけていくのが良いかと思います。

様々な本が市場にあふれている中、自分にぴったりの本が見つかり、あなたとあなたの大切な人をより健康で穏やかな生活に導いてくれますように。 ----------------------------------

これは、ある日突然、急性骨髄性白血病との告知を受け、「白血病治療中」という新生活を始めた私が、寛解に至るまでの7ヶ月間、どのように癌と向き合い、毎日をより快適に過ごすために何をしたのかなど、「白血病暮らしの知恵袋」としての記録です。自分の価値を押し付けたいのではありません。こんなことを感じて、実行した人がいたということを知ることで、何かのお役に立てたら幸いです。

これらの記録は医学的根拠に基づくわけでもありません。一口に白血病と言っても、それぞれの体調や置かれている立場は様々であり、これらのことが全ての人に当てはまる、役に立つとは限りません。それどころか、時には寧ろ治療の妨げになってしまうこともあるかもしれません。そのことをご理解の上、あくまでも参考程度に読んでいただけたらと思います。