家族旅行中に癌の告知を受けました。

何よりもまず、私の白血病との付き合いの始まったあの日のことを書いておこうと思います。


それは至極突然のことでした。

2019年の年末から、家族みんなで日本に帰国していました。年末年始の約3週間を日本の家族と過ごすため、久しぶりの日本で、美味しいものを食べ、温泉に入り、「ジャパウ」と言われる日本のパウダースノーを楽しむために。そして長男の誕生日にリクエストされた「相撲観戦」をするために。

もう40歳も過ぎているし、久しぶりの日本だしと友人に誘われて申し込んでおいた人間ドックの予約は1月8日。胃カメラもできるしいい機会だなと。前日の夜に伊勢神宮への旅行から帰宅し、次の日からは3日間長野へのスノーボード旅行に行く予定になっていました。。 実家から歩いていける病院で朝一からで人間ドックを受け、「貧血気味であること」「血糖値が高めであること」との問診を受け、家に戻ってきたのが11時すぎ。朝ごはんを食べていなかったため、「また血糖値また上がるし!」と家族と話しながら菓子パンを食べていた11時半頃に、病院からの電話がなりました。検査結果で確認したいことがあるので、戻ってきてほしいとのこと。お昼を返上して待機してくれている先生に悪いからと急いで病院に戻ったのは12時を少し過ぎた頃。 そしてきっと12時半頃、癌の宣告を受けました。

血液の癌で間違い無いだろうと。明日、朝一で癌センターに行くようにと。

不思議なもので、ドラマで見たようなこんな場面に実際入ってみると、妙に冷静なもので、第一声で「明日から旅行に行くので、来週でもいいですか?」と聞いたのを覚えています。もちろん、先生の答えはNO。 突然のことすぎて実感がなかったのかもしれません。その後実家にいた夫に、「なんか癌なんだって。会計済ませたら家に帰るね。」と電話をしたら、「今から行く」と真っ青な顔をして病院にやってきました。今思えば、「大変なことになった!」と電話で伝えたら、全てが大変なことになってしまう気がして、「なんでもないこと」程度の温度で彼に報告をしたのかもしれません。

昔から、多くの仕事を抱えたときに、頭の中でエクセルシートが開かれて、急に情報がオーガナイズされるように、これから自分が直面する大きなものを前に、「やらなければいけないこと」のリストアップが頭の中でできていたのかもしれません。ただただ冷静でした。 まずは、市役所に行って、住民票を戻して、保険証をもらわないと。

そして、思い出したこと。

4日後の1月12日に唯一日本での仕事を入れていたんですね。その名も、「ポートランド流、免疫力を高めるハーブのお薬作り」。 講師、私でした。免疫アップどころか、白血病だし・・・ 皮肉なものです。 こうして私の家族旅行は、予想もしなかった人間ドックの結果によって、私の「白血病との旅」へと変化を遂げることとなりました。